自分を大切にするって何なの？

自分を卑下するな。

自分を大切にしなさい。

これらは昔、親や先生が口を酸っぱくすし教えてくれていたような。

店頭に置かれている自己啓発系の本にも大体「自分を大切にしなさい」だの「自分を満たしなさい」だの決まり文句かのように書かれている。

それは現代人、私たちがいかに無意識を含めて自分を大切に出来ていない、無下に扱っているかが如実に表されている事象と言っても過言ではないかもしれない。

でも、私たちは表向きには分かっているつもりだ。

他人を傷付けてはいけない。他人を大切にしなければならないことと同様、

自分のことも傷付けてはならないし、自分のことを大切にしなければならないことは。

でも、それが具体的にどういうことかが分からずぼやけてしまっているからこそ、「自分を大切にしなさい。」という言葉が世の中から無くならないのだと思う。

もちろん人によって思考は千差万別だからこそ、一口に「〇〇をすることが自分を大切にすることだ」と言い切ることは、なかなか出来ないけれど

私自身「なんでもっと自分を大切に出来ないの！？」と言われる側だったからこそ、「自分を大切にするとはどういうことだろう」を考え続け今に至る。

※話が逸れるが私は10数年自傷行為が止まらなかったのだが（学生の頃は毎日のように自分の腕を切っていた）、義母に見つかったことがあり「何でそんなことをするんだ！！死にたいなら勝手に死ね！」と言われたことがある。何でそんなことをするんだ。の理由は１つしかない。自分が生きるためだった。死なないために私は自傷をしていたのだが、これもその時の自分にしてみたら自分を大切にしていた行動だと思う。もちろん長期的に考えたらもっと違う自分を大切にする方法を選択した方が良いけれど、自傷するまで追い込まれたことがない人は、自傷する人のことを頭がおかしいくらいにしか考えないのかもしれないと当時考えたのを今でも覚えてる。もちろんそれも全員が全員そうではないと思う。

話を逸らしてしまったけれど「自分を大切にする」に対して、１つ言えることは、

「自分という人間を生きること」

これは間違いなく自分を大切にすることだと思う。

ただ「自分という人間を生きる。」も、また具体性に欠ける気がする。

だからこそ、これからもう少しそれについて深掘りしていこうと思う。

そして自分を大切にすることは、幸せな人生を歩むことに直結するからこそ、今生きている毎日は不幸の連続、辛いことばかり....そのように感じられる方は、ぜひ最後までこの記事を読んで欲しいなと思う。

◆目次

1. そもそも何故自分を大切にしなければならないのか
2. 自分を大切にするとはこういうこと
3. 自分を大切にすることは他人を大切にすることと同じ

１　そもそも何故自分を大切にしなければならないのか

そもそも私たちは何故自分を大切にしなければならないのでしょう。

前述したように「自分を大切にする」ことは、ほとんどの人が当たり前と思ってるはず。

だからこそ「何故」と日常生活を送る上で深掘りすることはあまり無いと思うけれど。

自分のことを大切にするのは「親に産んでもらった体だから。命だから。」

「自分を粗末にすると悲しむ人がいるから。」等、

この質問の答えも、ここにいる人数分あるはず。

どれが間違っている訳でもなく、全部が正解だと思う。

そして、「自分を大切にする理由はなんなのか」ということを敢えて考える時間もまた「自分を大切にすること」に繋がるのではないかなと思う。

私も長い間それを考えてきたけど一番しっくりくるのは、幸せに生きるためだと考える。

生きるにあたって絶対幸せにならなきゃいけない訳ではないし、

不幸は悪いこととか、幸せにならない人生はだめとは思わないけれど、

どうせ生きるのであれば、辛い、苦しい、不満ばかりの人生よりは、楽しい、嬉しい、幸せと感じられる時間が長い方が私はいいなって思う。

私自身そうだったけど、自分のことを大切にしなくても取り敢えずは生きていけるんだよね。

自分の心に耳を傾けなくても、自分の体の声に耳を傾けなくても、病気になったとしてもなかなか心臓が止まることはないし、社会生活が上手くいかなくても、一応生きていける。

でも自分の人生それで本当に良いのかとって言ったら、そうじゃなかった。

人は皆幸せになるために生まれてきたんじゃないかって思ってる。

カルマとか前世の償いをするために生まれる命もあるとかこの世には色々な教えや考えがあるけど。

...と、また話が逸れてきてしまったから戻すけど（苦笑）、自分を大切にしなければならないのは何故なのかと言ったら、自分を大切にすることで自分の人生を幸せなものにできるからだと私は考えてる。

２　自分を大切にするとはこういうこと

前述した通り、自分を大切にするという定義は、ここに100人のヒトがいたら、100通りの定義が出てくると思うけど、

私が考える「自分を大切にする」ということは、「自分という人間を生きること」なのかなと思う。

生きるとは選択の積み重ね。

日々、何を選ぶかで自分の人生は決まってくる。

そしてその決定権はいつも自分にある。

そんなふうに言うと、なんだか大それたことを言っているようにも思えるけれど、そうではなくて。

今日の朝食は何を食べるか。

今日はどんな洋服を着るのか。

どんな表情で家族と友人と接するのか。

恋人にどんな内容のLINEを送るのか。

こういう日常にありふれた小さな選択のことね。

本当にすごく細かいことだけど、この細かい選択の積み重ねが自分の人生を作るの。

小さなことだからこそテキトーに選んでしまったり、「誰かがこう言うから」で決めてしまいがちだけど、それを続けると、悲しいけど不平不満だらけの人生が出来上がってしまうんだよ。

何故なら、そこに存在しているのは自分ではなく誰かの思想だから。

よく自分を大切にするために「自分にプチご褒美を♡」とかあるじゃない？（私もたまに自分にあげる。たまに大トロとウニを食べに行く。）

それも自分の心の声に耳を傾けて、「それを自分が望んでいる」なら良いけれど、それが世の中の風潮だからでするのは、自分を大切にすることとは、少し外れているのかもしれないなあ...って思ったり。

自分が「こうしたい」と決めて選択をしていくことで、自分の中で不平不満が少なくなり、たとえ思い通りにならなくても納得できたり、充実感だったり、それこそ心が幸せで満ちるようになる。

そのように自分を大切にすることで、宝くじが当たるとか、片想いしていた男性にいきなりプロポーズされるとか夢みたいなことが起こらなくても、私たちは毎日に幸せを見出すことが出来るようになる。

そしてその日々の小さな心の満ちを感じられるからこそ、それこそ宝くじが当たるとか、好きな人と交際できるとか大きな幸せも掴めるようになると私は考えるよ。

「誰かが言ったから。」で日々の選択をするのは誰かの人生を生きることとイコールかもしれない。

自分の人生は誰のものかと言ったら、自分のもの。

自分の頭で何を選ぶか自分で考えて、自分の心で感じた気持ちを大切にして毎日を過ごしたいよね。

それが自分を大切にすることだと私は思う。

３　自分を大切にすることは他人を大切にすることと同じ

自分を大切にすることは、文字だけ見ると「自分だけ」を大切にする。

「自分以外の人は関係ない」みたいに思えてしまうから勘違いしやすいけれど、自分を大切にすることは自分以外の誰かを大切にすることと同じだと思うの。

矛盾にも聞こえるけれど、一番分かりやすいのは「情けは人の為ならず」かな。

これは、情けは人のためにならないと言うことではなくて、人に優しくすれば巡り巡って返ってくる（自分の為になるんだよ）という感じだったと思うんだけど←めっちゃ曖昧

ホントこれだと思うのね。

自分のことだけでなく他人のことも大切にする。

どんな言葉をかけたら相手は嬉しいか、安心するか、悲しくなるか、腹が立つか....。

自分が相手の立場になったらきっと分かるはず。

考えるだけでなく行動すること。

そして自分が自分という人間を生きることにOKを出すのと同じように、相手にも相手の人生を歩むことにOKを出す。

これが他人を大切にすることで、自分を大切にすることにも繋がるんじゃないかなと思う。

もちろん、「優しさ」も「大切にする」の定義も人によって違うから、自分が良かれと思ってしたことが裏目に出てしまうことも時にはあるかもしれないけれど。

でも、それでも心遣いや気遣いは人に伝わるものだよね。

人は自分の鏡だとも言われるからこそ、自分との関係だけでなく、自分と他人との関係も省みても良いかもしれないね。

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